仏教の考えの中に「法食一等(ほうじきいっとう)」という言葉があります。仏教修行と食事は同じくらい大切で,食事がおろそかになれば,そこには正しい仏法はないと言われています。食事は人間にとって単なる栄養補給の手段だけではなく,健康に生き生きるためには、大切な基本なのです。
今,私たちはあまりにも簡単に食物を手に入れることができるため,この基本を忘れがちです。旬のものを1つ1つ大切に無駄なく生かして使い切り,薄味でその持ち味を生かして、真心を込めて作りたいものです。そして,感謝する心を忘れないようにすることが大切です。
小さいときからこのような食事をとることによって食事を大切に考えるようになります。それが一生の健康の土台を作り上げるのです。
参考資料「食育歳時記」