精進料理では,出汁は昆布,干し椎茸,かんぴょう,切り干し大根,高野豆腐など植物性の材料を単独または組み合わせて用います。この出汁をベースに、タンパク質源として大豆製品の豆腐・納豆・ゆば・高野豆腐など,脂肪源として,ごま,くるみ,植物油などを使って,工夫した調理法で変化に富んだ料理を作ります。
精進料理は出汁をはじめ,すべての素材が,野菜,木の実,穀物,海草,乾燥植物などの植物性であることが前提となります。
また,次のことを大切にします。
①季節感
②五味(甘い,塩辛い,酸っぱい,苦い,辛い)
③五色(白,黒,黄,赤,緑)
④五法(煮る,焼く,揚げる,蒸す,漬ける)
⑤五感(色合い,音,匂い,温度,味)
これらのことを生かしながら,旬の材料を無駄なく使い切り,その素材の味を生かし,煮汁や揚げ汁も上手に活用して作ります。
参考資料「食育歳時記」