新給食は生徒指導の大切な場 その1

   尾木ママで有名な尾木直樹さんのお話です。「学校を元気にする50のルール」という本の中で給食について語っているページがあるので、何回かに分けてお話をしたいと思います。
 教室の給食風景を見れば、その学級のすべてが分かると言っても過言ではありません。給食の配膳から後片付けまでの子どもたちの動作や表情など一連の流れを観察するとよく分かります。給食のひとときが、単に食べるための食事時間にすぎないのか、気持ちよく創意あふれる規律が機能している、文化としての食事になっているか、判断することができます。
 たとえば、学級崩壊している学級では、給食風景はきわめて乱雑で、野蛮でさえあります。給食係の服装もバラバラで、帽子やマスクをきちんとしている子はごくわずかです。配線にもずいぶん時間がかかっています。「もっと入れろよ」という大きな声が聞こえてきます。いじめられている子の席は他の子どもの席から大きく離れています。
 次回は具体的な事例をあげながら話の続きをしたいと思います。

                     「学校を元気にする50のルール」より