1920年(大正9年)に簡易公設食堂が神楽坂に開設されました。定食は朝食が12銭,夕食が15銭と安い値段で提供されました。ただ,内容は,どんぶりに盛った飯に、煮魚など一品料理と漬け物といった質素なものでした。
数年たって1923年(大正12年)9月1日に関東大震災が起こりました。この時,この食堂が役に立ちました。関東大震災で苦しむ人々に安くて栄養に富んだ食事を提供することができたからです。
それからの公設食堂は不景気を反映して各地に開設されました。価格は日本中どことも大差なく,安い値段で提供されたようです。
参考資料「食の366日話題事典」